「組織をWORKさせる」ための意図的な働きかけとして、実務の世界では、組織開発は重要だという認識は広がっています。しかし、本当の組織開発は「組織開発軸」と「経営軸」の2軸でインパクトを考える必要があり、組織開発軸のインパクトだけを意識した組織開発は「組織開発温泉」になってしまう可能性があります。そこで、株式会社デンソー様に経営・会社目線の組織開発事例をお話いただき、対話を通じて本当の組織開発を学ぶイベントを、コクヨ株式会社、株式会社セルム共催にて開催しました。
当日は、コクヨ様ご協力のもと、「働く・暮らすの実験場」である『THE CAMPUS』を会場として開催し、約130名にご参加いただき、大盛況となりました。①デンソーの組織開発:経営と会社目線のOD(総務・人事本部 執行幹部 原氏)、②デンソーの組織開発:現場のOD実践事例(人事部 人財・組織開発室 キャリアエキスパート 中川氏)として、経営から見た組織開発の位置づけ、現場でいかに実践を行うかをお話いただきました。
今回は14年振りのLearning Barでの実施となりました。一方的な講義形式(聞く→聞く→聞く→帰る)ではなく、飲食を共にしながらリラックスして語り、その対話のプロセスから学びを得るスタイル(聞く→考える→対話する→気づく)です。また、メインセッションの間(あわい)では、Cross×Camp(コクヨ様×セルム様)の体験イベントとして「組織を強くするために必要なユニークな個」と題したミニワークショップも開催し、メインセッションとの相乗効果でセレンディピティ(偶然性)から気づきを得るMALLらしい場となりました。
久しぶのLearning Barだったこともあり、対話の場も大いに盛り上がり、笑顔で帰路につく姿が印象的でした。組織開発は終わりなき旅(プロセス)であり、「いつも」から離れること。利益率を1%増やすより、良い組織を1%増やすほうが難しい。自社にとって、組織開発を経営としてどう位置付けるか。自社の現場では、どう実践すればうまくいくのか。そんなことを深く内省するきっかけになったようでとても嬉しく思っています。
今後もLearning Barは不定期に継続予定です。次回の開催をゆるやかにご期待ください。