2020年に端を発した新型コロナウィルス禍は、対面での人々のコミュニケーションに大きな変化をもたらしました。組織によっては、この数年、わたしたちの働くこと、学ぶことはが「Zoomの数センチの画面」のなかで繰り広げられる営みになりました。画面が「学びの場」、画面が「会社」になりました。その結果、かつて対面で行われていたさまざまな対人関係のコミュニケーション(ファシリテーション、1on1、対話など)が、一時期、危機に瀕してしまいました。現在、それを取り戻すべく、さまざまな模索がはじまっています。経営学習研究所では、そんなリモートワーク時代にあえて、「対面でのコミュニケーション(オフラインコミュニケーション:Offline communication)」に焦点をしぼり、働くこと・学ぶことにまつわる「対面型ワークショップ」を集めたフェスをコクヨ株式会社、株式会社セルム、特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会共催にて開催しました。
当日は、コクヨ様ご協力のもと、「働く・暮らすの実験場」である『THE CAMPUS』を会場として開催しました。4つのメインセッション、①ダイバーシティ&インクルージョン(日本ファシリテーション協会)、②元気なチームはリズムが作る(ペッカー橋田氏)、③リフレクション学(山辺恵理子氏)、④自分らしさを活かそう!!~みんなでリアルな場づくり(音楽座ミュージカル)を実施、それぞれ50~70名にご参加いただき、大盛況となりました。
メインセッションの間(あわい)は「sofaセッション」として、①LEGO対話(宮木俊明氏)、②オフィスツアー(コクヨ様)、③CrossCamp(セルム様)、④対話を対話する(MALL中原)、⑤Points of You対話(MALL稲熊)といった『対話』のセッションを開催し、メインセッションでの気づきを内省し合うMALLらしい場となりました。
久しぶりの対面イベントだったこともあり、受付では緊張が見えた参加者の皆さんも、ワークを通して徐々に緊張がほぐれて少しずつ笑顔になっていく姿が印象的でした。「リアルでのイベントはとにかく楽しい!」「翌日まで余韻の残る学びが心地よい」「久しぶりに会う顔があってうれしかった」といった前向きな声をいただき、久しぶりのリアルイベント開催に手応えを感じることができました。
学びはオンライン「も」便利ですが、オフライン「も」大事。敢えてオフラインに振り切ったイベントを開催し、参加した皆様と一緒にイベントを盛り上げたことで見えてきたことは、「今だからこそ、オフラインのイベントを大切にしたい」という景色でした。
次回は6月10日(土)に静岡にて「ワーケーション」をテーマにてオフラインイベントを開催予定です。ご興味のある方は、ぜひご参加をお待ちしております。